総社市もずっと視察に行きたかったところです。
〇障がい者千五百人雇用推進条例の制定について
人口7万人の総社市。平成23年時点で市内の障がいのある方(手帳交付数)は約1200人そのうち働いている人は180人であるという課題認識から、1000人を社会に呼び込み、生きがいを感じて働いてもらおう千人雇用事業をスタート。ハローワークと協定を締結し、条例を制定し、平成24年に障がいのある方と企業等とのマッチングの実働部隊として障がい者千人雇用センターを設置。平成29年に千人雇用を達成。現在千五百人雇用を目指している。市長がこれを言い出した時、できるわけがないと職員一同大反対からスタート。
障がい者千五百人雇用センターを社会福祉協議会に委託。ハローワークにも市の職員2人を常駐。市役所の担当者は部長以下4人。企業回り、就労先の開拓、障がい者の雇用のマッチングから生活の相談までまさに寄り添い支援をチームで実施。この事業を通じて新たな障がい者支援の輪が市内の経済活動を牽引し、まちを元気にしている。人口増加にも寄与している。
就労など縦割りになってしまうのをどうつなぐかがここでも大事で、どうやって乗り越えているのかお聞きしましたが、どんな事業もコーディネート力が大事だと改めて実感。人口13万人弱の生野区の手帳交付数は、身体手帳7,145人。精神手帳2510人。
この取り組みで総社市は、総務省令和4年度ふるさとづくり大賞、第13回日本でいちばん大切にしたい会社対象を受賞。
〇大州雨水貯留池
大洲雨水貯留池の設置場所は、広島東洋カープの本拠地である MAZDA スタジアム広島のグラウンド下です。降雨時に既設下水道管の能力を超えた雨水を雨水貯留池に一時的に溜めることで広島市では概ね10年に1回の大雨である1時間に53ミリ の降雨に対応。それまで頻繁につかっていた地域がほぼ解消。
大阪市では、概ね10年に1回の大雨である1時間60ミリの雨を対象に下水道整備を進めているので大阪市なかなかがんばっているのでは。
貯留量は15,000㎥。そのうち1,000㎥は、ろ過したのちグラウンドへの散水やトイレ用水、周辺のせせらぎ水路にて再利用しています。大雨で貯水がいっぱいになると自動的に弁がしまり、排出していく。1回いっぱいになると全部なくならないと入れられない。
実際に貯水池の中に入らせていただきました。土砂がたまってくると車ごと入りバキュームで吸い出せるようになっています。
2009年完成以来、現在まででうっすらとたまっているぐらいです。お好み焼きさんが多いからとのことで、土からモヤシの芽が出ていました(笑)。